ウサ シモウサ デザ研 デザケン デザイン経営メンター デザイン経営コンサル パーパス 

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代表の想い

私は、「デザイン×経営学」をテーマに研究し、そこで得られた知見をデザイン業界へフィードバックしたい想いで活動をしています。なぜデザイナーである自分が経営学を学んだのか。その根底には、いくつかのエピソードがあります。

初めて経営の壁にぶつかった

メーカー勤務時代と

私からデザインを学んだ学生たち

自身のキャリアは、美大を出た後にプロダクトデザイナーとしてメーカーに就職したところから始まります。当時、デザイン業務はもちろんですが、商品開発担当者として、マーケティング分析、新旧商品の改廃検討を含めた商品企画、量産設計課とのやりとり、製造工程との連携、調達購買との価格設定、プロモーションに関するイメージづくり、経営陣へのプレゼンなど、多岐に渡って担当しました。

そのとき、デザインのことは大学で学んできたものの、業務の大部分は初めて触れるデザイン以外のことばかり。良い成果を出すことができない多くの経験をしました。

 

商品企画から、製造、物流へ渡すまでの流れを経験してメーカーを退社し、その次に勤めたグラフィックデザイン事務所は、社長と私の計2人の会社でしたが、入社から半年後、社長が病に倒れて長期離脱を余儀なくされ、入社半年の新人が社長代理をしなければならないという危機に陥りました。メーカー時代に身につけた原価計算の考え方などを活かし、その後、社長が定年となって事務所解散となるまで社長代理としてお手伝いしましたが、この時も、日々の資金繰りはじめ、経営の問題で壁にぶつかっていました。

 

一方で、後進の教育に関わりたい想いから始めた大学・専門学校での工業デザインの非常勤講師の仕事は、現在ではずいぶん長く続いています。これまでに授業を担当した教え子の延べ人数は、恐らく1000人は越える様になり、卒業生たちが、卒業後の悩み相談をしにくる機会が出てきました。

彼らの悩みを聞いていると、デザインのことだけでなく、経営に関わる相談が増えてきています。商品開発にかけた投資金額の回収方法であったり、販売戦略のことであったり、はたまた、ストレスフルな環境で働くための考え方であったり、上司の説得方法であったりします。

 

デザインは世直し。人を幸せにする願いを自身の仕事に込められるのがデザイナーであると、私自身は大学時代の恩師から教わり、今でもそれを疑っていません。しかしふと、世の中の幸せを生み出しているデザイナーたちは、幸せになっていないのではと感じる様になりました。感じる様になったと言うより、自分自身が苦悩してきた経験から、痛感している、という表現の方があっているかもしれません。

 

大学や専門学校で、デザインのことを学生たちに教え伝え、それを元に、教え子たちが社会でデザイナーとして働く。しかしながら、経営のことをきちんと伝えられていないがために、かつての自分がそうであったように、教え子たちも同じ壁にぶつかって悩んでいる姿を見ました。これを解決するためには、先生である自分が経営を学んで理解して伝えなければならないと感じました。そうでなければ、彼らが不幸になると予感しました。実際、身体を壊してデザイン業界を去った教え子もいて、何とかしなければとの想いから、経営大学院で学ぶようになりました。

経営学を学んだデザイナーが

持っている可能性

よく見かけるデザイナーへの依頼の例は、とりあえずデザイン案を5案提出、といったオーダーが普通だったりします。提案の幅を広げて、細部まで吟味つくしてデザイン案を5案提出しますが、全力を尽くした5案を時間内に制作するために、寝る間も惜しまず長時間労働する現状がまだまだ多いデザイン業界。その5案は、採用される1案以外、4案は採用されることがありません。時には全案不採用で、短時間で根本から再修正、という場合もよくあります。

デザイナーはデザインワークだけしていれば良い、と考えられるために、デザイン以外のことにもの申せないこの状況が生まれているのですが、もし、デザイナーが経営学を学び、経営者と経営の言葉で話し、提案する方向性をきちんと理解できるならば、寝る間を惜しんで作って駄案となった4案に割く、デザイナーの労力というリソースを大きく削減することが可能です。むしろ、不採用となる案に割く労力を、もっと経営ビジョンに深く根ざした4案にすることが可能となってきます。何のために経営資源を集中させるべきかが分かった上でデザインワークを行うことは、当然、デザインが経営に良い貢献を果たすことにも繋がります。

 

デザイナーが経営学を理解し、デザインワークを経営に的確に反映させること。また経営者の側にも、デザインの可能性について理解してもらうこと。「デザイン×経営学」をテーマに活動する中で得られる知見を、デザイン業界へフィードバックすることは、デザイナーの労力を無駄にせず、人を幸せを願って仕事をするデザイナーたち自身が、幸せを感じて仕事に取り組めるための取り組みです。この想いが、私たちが「デザイン×経営学」をテーマとして活動する根底にあります。

 

デザイン経営研究所は研究の場ですが、これをデザインワークに落とし込んで実践する場が、もう一方で私が経営するデザイン事務所 usadesign。ビジネスモデルのデザインへ反映して実践する場が、一般社団法人RACです。私たちは研究と実践の両輪で、デザイン業界から社会をより良い姿にするためのアクションを続けます。

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